激動する F1 の 歴史 を再検証シリーズ第13弾 2011 - 2015
[ 一強時代到来と ホンダ F1復帰 ]
“ ニューウェイ・マジック "で ベッテル & レッドブル 4連覇の後に新規定導入でホンダが復帰。
そして メルセデス 独走時代到来
V8エンジン の性能規制でシャシー空力性能への依存度が高くなり、
「 エアロの魔術師 」と呼ばれる エイドリアン・ニューウェイ がデザインするレッドブルが戦闘力を維持し、若き王者 ベッテル は選手権4連覇。
しかし 2014年 から新たに導入された パワーユニット規定 で勢力図は一変、
最強ユニットを開発した メルセデスが開幕から圧倒的な速さを見せ、前年からチームに加入した ハミルトン が2年連続で王座獲得する。
新時代に復帰したホンダは想定外の大苦戦─技術革新と規定変更の限りなき応酬が展開された5年間。
戦いの世界において、栄枯盛衰は付きものである。とはいえこの5年間はその光と影が、かつてないほどにくっきりと映し出された。
F1復帰を果たした ミハエル・シューマッハー にもはや帝王の面影はなく、表舞台から永遠に去っていった。
そんな彼と入れ替わるかのように輝いたのが セバスチャン・ベッテル 。しかし、その栄光の時代にも終わりがやってくる。
着々と準備を進めていたメルセデスが新時代になってライバルたちに対し圧倒的な差を見せつけることになったのだ。
孤軍奮闘状態だった 小林可夢偉 はシートを失い、パワーユニットサプライヤーとして復帰を果たしたホンダも、予想外の大不振 ─本文より